• Wi-Fiセキュリティとは?その重要性は?
  • Wi-Fiネットワークを保護する12の方法
  • 【FAQ】Wi-Fiのセキュリティ対策についてよくある質問
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自宅Wi-Fiのセキュリティ対策を行う12の方法│2025年ガイド

Tyler Cross
この記事を書いた人 Tyler Cross
Ata Hakçıl
レビューをした人 Ata Hakçıl
Kate Davidson
編集者 Kate Davidson
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自宅Wi-Fiのセキュリティ対策はとても重要ですが、見落としている方は少なくないのではないでしょうか。自宅のネットワークにはすべてのデバイスが接続されているため、サイバー攻撃者に狙われやすいのです。

もしルーターに不正アクセスされた場合、行動を監視されたり、データを盗まれたり、ネットワーク全体がマルウェア攻撃を受けたりする恐れがあります。

この記事では、ホームネットワークに潜む主なリスクや脆弱性、自宅Wi-Fiを脅威から守るための実用的なアドバイスとツールについてわかりやすく解説します。

Wi-Fiセキュリティとは?その重要性は?

Wi-Fiセキュリティとは、不正アクセスやデータ窃盗からホームネットワークを守るための技術やツール、設定などの総称です。

通常、自宅Wi-Fiにはスマートフォンやパソコン、ゲーム機、スマートテレビ、プリンターなど、自分が持っているすべてのデバイスを接続しますね。また、家族や来客など、あなたのWi-Fiを利用する他の人のデバイスも接続されています。

そのため、ホームネットワークは攻撃者にとって格好の標的なのです。もしサイバー犯罪者がネットワークに不正アクセスした場合、接続されているすべてのデバイスに対して攻撃を仕掛けることができます。さらに、アクティビティを監視したり、データを傍受したり、デバイスにマルウェアをインストールしたり、さらにはデバイスそのものを乗っ取ることも可能です。

Wi-Fiのセキュリティ対策を怠ると、あなたのネットワークに接続しているすべてのデバイスがハッキングの危険にさらされるわけです。

Wi-Fiの主な脆弱性

攻撃者はさまざまなツールや手法を用いてWi-Fiネットワークに侵入しようとします。パスワードが弱かったり、古いセキュリティ規格(WEPやWPAなど)を使用していたり、ルーターに設定ミスがあったりすると、ネットワークに侵入されてデータ盗難やサイバー攻撃の被害に遭うリスクがあります。

代表的な脆弱性はこちらです。

  • パスワードが弱い:よく使われるパスワード、脆弱なパスワード、過去に漏洩したパスワードを使うと、犯罪者に悪用されやすくなります。また、ルーターにはデフォルトのパスワードが設定されていることが多いですが、それを変更せずに使い続けると攻撃者に割り出される可能性があります。
  • IoTデバイスのセキュリティ対策が甘い:ベビーモニター、防犯カメラ、プリンターなど、さまざまなIoTデバイスをインターネットに接続しているのではないでしょうか。そのようなデバイスを保護しなかった場合、犯罪者が侵入してあなたの動きを監視したり、さらなる攻撃を仕掛けたりする恐れがあります。
  • WPSの脆弱性:Wi-Fi Protected Setup(WPS)を活用するとすばやくログインできるのが便利ですが、サイバー犯罪者がネットワークに不正アクセスするために悪用されやすいという欠点があります。犯罪者はルーターのボタンを押すだけで接続できます。また、8桁のコードがあればインターネット経由でWPSにアクセスできますが、部外者はこのコードを容易に推測できてしまいます。
  • 不正なデバイス:不正なデバイスが物理的またはリモートでネットワークに接続した場合、それを足がかりにより悪質な攻撃を仕掛けることができます。例えば、デバイスに設定ミスがあった場合、あるいは攻撃者がWi-Fiに接続されたスマホを置きっぱなし、マルウェアに感染したUSBメモリをパソコンに入れっぱなしで席を離れたりした場合、それらのデバイスを使ってさらなる攻撃が行われる恐れがあります。特に多くのデバイスが接続されている場合は不正なデバイスを見逃しやすいため注意が必要です。
  • セキュリティ設定が古い:接続待機状態のWPSや弱い暗号化プロトコルなど、無線LANの設定が古かったり脆弱だったりすると、悪用される可能性が高いです。
  • 直接攻撃:誰かが物理的にルーターにアクセスできた場合、ルーターをリセットしたり、セキュリティ設定を変更したり、悪意のあるソフトウェアを直接インストールしたりできます。そうなると、犯罪者にネットワーク全体を乗っ取られる可能性があります。

保護されていないネットワークがもたらすリスク

保護されていないネットワークのリスクには、近所の住人があなたのWi-Fiを勝手に利用するといった軽度なものから、ネットワーク全体を巻き込む大規模なマルウェア攻撃などの重大なものまで多岐にわたります。Wi-Fiを保護しなかった場合、主に次のようなリスクがあります。

  • 帯域幅の盗用:保護されていないWi-Fiのリスクで最も軽微なものの1つは、近所の住人にネット回線を勝手に利用されることです。
  • 中間者攻撃(MitM攻撃):あなたのデバイスとルーターの間でやり取りされるデータを傍受される攻撃です。ログイン情報やメッセージ、金融データなどの機密情報を盗まれる可能性があります。
  • パケットスニッフィング:通信中のデータは小さなパケットに分割されます。保護されていないネットワークや暗号化が不十分なネットワークでは、攻撃者はパケットを監視し組み合わせることで、メールやメッセージ、個人情報を盗聴できてしまいます。
  • デバイスの乗っ取り:マルウェアやボットネットにデバイスを乗っ取られ、DoS/DDoS攻撃や監視のために悪用されることがあります。ベビーモニターや音声アシスタントなどのIoTデバイスでも起こり得ることです。
  • DDoS攻撃:攻撃者が有害なデータを大量に送りつけてネットワークに負担をかけようとする行為です。ネットワーク障害が起きたり、さらなる攻撃の足掛かりとなったりする場合があります。
  • ルーターへの総当たり攻撃:サイバー犯罪者はAIを使った自動ツールを用いてルーターのデフォルトのログイン情報や弱いパスワードを当てようとします。成功した場合、ルーターを乗っ取られ、ネットワーク内の通信を監視・改ざんされる恐れがあります。
  • 個人情報の盗難(なりすまし):攻撃者にネットワークを監視されてあなたの個人情報が盗まれた場合、なりすましの被害に遭う可能性があります。あなた名義で口座を開設したり、あなたを装ってネット上でやり取りしたり、不正ローンを組まれる可能性があります。アメリカ在住の場合、ExpressVPNの「Identity Defender」を利用してデータブローカーから個人情報を削除し、口座をモニタリングして不審なアクティビティが行われていないか確認するのがおすすめです。

もしハッキングが疑われる場合、ルーターへの不正アクセスがあったかどうか見極める方法とその対処法についてガイドをご覧ください

Wi-Fiネットワークを保護する12の方法

1. 管理者のデフォルトのログイン情報を変更する

通常、ルーターには初期設定で使うための管理者用ログイン情報が用意されています。しかし、デフォルトのパスワードは脆弱です。弱いパスワードは容易に解読されるうえ、公開データベースで見つかることもあります。ルーターにアクセスできれば攻撃者はネットワーク設定を操作できてしまいます。

ルーターの管理画面を開く方法は製品によって異なるため、パスワードの変更方法についてはメーカーのガイドをご覧ください。パスワードを変更したら、ExpressVPN Keysを使って強力で一意のパスワードを作成し、暗号化された保管庫に安全に保存しましょう。

パスワードを変更する際はネットワーク名(SSID)も変更して非表示にすることをおすすめします。通常、新しいルーターはデフォルトのネットワーク名が設定されています。同じメーカーのルーターを使っている人が近所に複数いる場合、ネットワーク名が重複してしまう可能性がありますので、独自のSSIDに変更しましょう。

多くのルーターには、SSIDを隠す機能が内蔵されています。この機能を有効にすると、近くの人はあなたのネットワーク名を見られないため、不正アクセスのリスクが軽減されます。

2. WPA3暗号化を使用する

WPA3暗号化は、デバイスとルーター間の通信を暗号化することでネットワークへの不正アクセスを防ぐ最新のWi-Fiセキュリティプロトコルです。WPA2など従来のプロトコルにはない、重要なセキュリティ機能が備わっています。

例えば、WPA3ではパスワードを当てるたびにWi-Fiに接続しなければならない仕組みになっているため、辞書攻撃を防ぐことができ、総当たり攻撃も時間がかかります。また、前方秘匿性を導入しているため、暗号化されたデータがサイバー犯罪者に盗まれ、その後でパスワードを知られたとしても、そのパスワードを使ってデータを復号されることはありません。家庭用ネットワークのセキュリティを向上するにはWPA3が最適です。

WPA3を有効にする方法はルーターによって異なりますが、非常に簡単です。まず、Wi-Fiルーターの設定を開きます。次に、「セキュリティ」または「セキュリティ設定」などの項目を探してください。プロトコルを変更するメニューが開きます。あとはWPA3を選択するだけです。多くのルーターはデフォルトでWPA3を使用しますから、すでに有効になっているかもしれません。

3. リモート管理を無効にする

リモート管理機能を使うとインターネット経由でルーターの設定を管理できますが、攻撃者も同じことができてしまいます。これはサイバー犯罪者がよく悪用する攻撃経路の1つですので、常に無効にしておくことを強く推奨します。

リモート管理を無効にするには、設定画面にログインしてください。次に、適切なメニューを見つける必要があります。ルーターによって表記が異なりますので迷うかもしれませんが、次のようなメニューを探しましょう。

  • 管理
  • 詳細設定
  • リモート管理
  • Webサービス

管理 > リモート管理など、サブメニューを開く必要があるかもしれません。メニューが見つかれば、リモート管理のオン・オフを切り替えるスイッチがあるはずです。絶対に必要という場合以外はオフにしましょう。

4. ルーターのファームウェアを更新する

ファームウェアのパッチを適用すると、ルーターのソフトウェアの脆弱性が修正され、さまざまな脅威からルーターを保護するセキュリティ機能が新たに導入されます。定期的にルーターの管理画面で更新があるかどうかを確認し、可能な場合は自動更新を有効にしておきましょう。

5. ルーターのファイアウォールを有効にする

ほとんどの場合、ルーターにはDDoS攻撃や不正アクセスなどの脅威から防御するファイアウォールが内蔵されています。リアルタイムでネットワークの挙動を監視し、脅威を未然に防いでWi-Fiの安全を守ります。一部のルーターでは信頼できるIPアドレスをホワイトリストに登録し、不審なIPアドレスをブラックリストに登録することも可能です。

6. ゲスト用ネットワークを設定する

ゲストネットワークを設定しておけば、来客はメインのネットワークにアクセスせずにWi-Fiを利用できます。プリンター、モニター、防犯カメラなど、他のデバイスにアクセスしてしまうのを防げるわけです。来客のためにゲスト用ネットワークを設定し、メインネットワークに誰が接続できるかを管理しましょう。こうすることで、悪人がネットワーク上の複数のデバイスに被害を及ぼすリスクを軽減できます。

7. WPS(Wi-Fi Protected Setup)を無効にする

WPSはネットワークに新しいデバイスを接続するときに便利な機能ですが、攻撃経路であることが知られています。WPSでデバイスを接続するには、パスワードを入力するのではなく、ボタンを押すか、PINコードを使用することになります。しかし、このコードは総当たり攻撃で当てられやすいため、WPSはデバイスに不正アクセスする最も簡単な方法の1つなのです。特に必要なければWPSはオフにしておきましょう。

8. VPNでさらなる安全確保を

VPNは、デバイスとVPNサーバー間の通信を暗号化し、公共Wi-Fiや自宅のWi-Fiネットワークで第三者に傍受されるのを防ぎます。

ルーターでExpressVPNを使用することも可能です。そうするとネットワーク全体の通信が暗号化され、ネットワーク上のすべてのデバイスのIPアドレスが隠されます。

VPNはネットワークへの直接攻撃を防ぐものではありませんが、攻撃者から通信内容を隠し、データを傍受から守ることができます。

9. ドアや窓から離れた場所にルーターを設置する

ルーターをドアや窓の近くに置くと、他人がネットワークに不正に接続するリスクが高まります。Wi-Fiは電波を使いますから、窓際にルーターを設置すると電波の一部が屋外に漏れてしまいます。また、屋内で通信が届く範囲も狭くなってしまいます。

家の中心にルーターを置くと電波の安定性が高まり、外部からの侵入リスクを低減できます。

10. 外出時はWi-Fiをオフにする

家に誰もいないときはWi-Fiをオフにしておくと、不正アクセスのリスクが大幅に下がります。長期間留守にする場合は特にそうです。

11. コンテンツフィルタリングを利用する

ルーターにコンテンツフィルタリングを導入すると、ネットワーク全体でWebサイトやオンラインコンテンツへのアクセス制限を行うことができます。つまり、自宅のネットワークに接続している人が悪質・不適切なサイトやコンテンツにアクセスするのを防げるわけです。攻撃を直接防ぐわけではありませんが、フィッシングサイトなどのよくある脅威から防御するために有効です。

12. 管理画面からログアウトする

ルーター設定の変更が完了したら必ず管理画面からログアウトしましょう。当たり前と思うかもしれませんが、不正アクセスやセキュリティ侵害を防ぐために重要です。

ルーターに自動ログアウト機能が備わっていても、設定が終わったら手動でログアウトするようにしましょう。

【FAQ】Wi-Fiのセキュリティ対策についてよくある質問

自宅のWi-Fiが安全ではない理由は?

ホームWi-Fiの安全が脅かされる要因はいくつかあります。例えば、パスワードが弱い、デフォルトパスワードを使い続けている、ルーターのファームウェアを更新していない、暗号化が無効になっている、不正なデバイスが接続しているなどです。また、重要なセキュリティ設定(ゲストネットワークの設定やリモート管理ソフトのセキュリリティ対策など)を見落としているケースも少なくありません。

設定を誤ると攻撃の侵入口ができてしまいます。実例として、古いルーターは、デバイスを乗っ取って不正なネットワークに追加する「TheMoon」などのマルウェアに感染して悪用されているとFBIは警告しています。

Wi-Fiのセキュリティ対策で最も効果的なのは?

現在、WPA3暗号化を使うのが最も安全です。WPA3は総当たり攻撃に強く、弱いパスワードでもある程度保護されます。もしWPA3が使えない場合は、WPA2-AESを選びましょう。WEPやWPAなどの古いプロトコルは簡単に突破されるため避けてください。

パスワードを設定してもWi-Fiがハッキングされることはありますか?

はい。パスワードが弱かったり、他のサービスで使い回していたり、または安全でない方法で共有した場合、ハッキングされる可能性があります。さらに、ルーターの設定ミスやファームウェアの脆弱性がサイバー犯罪者に悪用されるケースもあります。ポートが開放されていたりWPSが有効になっていたりすると、パスワードがなくてもWi-Fiに侵入できてしまうのです。

Wi-Fiのプライバシーを保護する方法は?

Wi-Fiのプライバシーを保護するには、セキュリティ設定を管理し、適切なツールを導入し、継続的にモニタリングする必要があります。ネットワークとルーターに強力で一意なパスワードを設定し、来客にはゲストネットワークを使ってもらいましょう。

また、不正な接続がないかどうか定期的に確認することも重要です。さらに、ExpressVPNなどのルーターアプリを使えば、IPアドレスを隠し、ネットワークのすべての通信を暗号化できます。直接攻撃を防ぐものではありませんが、位置情報を知られたりデータを傍受されにくくなりますから、プライバシーが一層強化されます。

ネット上で身を守るための第一歩を踏み出しましょう。リスクなしでExpressVPNをお試しください。

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Tyler Cross

Tyler Cross

Tyler Cross is a writer for the ExpressVPN blog, specializing in online privacy, security tools, and emerging threats. With years of experience covering VPNs, cybersecurity developments, and digital safety, he delivers well-researched, accessible content to help readers protect themselves online. When he’s not writing, he enjoys studying history, playing Dungeons and Dragons with friends, and staying up-to-date on modern cybersecurity trends.

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