トラベルルーターとは?外出先の通信改善・保護対策ツール
ホテル、空港、カフェなどにある公共Wi-Fiは旅行中に欠かせませんが、セキュリティが不十分なことが多く安全とは言えません。そこで活躍するのが「トラベルルーター」または「ホテルルーター」と呼ばれる小型Wi-Fiルーターです。コンパクトで持ち運びにも便利で、このルーターに繋ぐだけで外出先でも自分専用のプライベートネットワークを構築できます。
本記事では、トラベルルーター(ホテルルーター)の仕組み、旅行先・リモートワーク・家族利用・公共ネットワーク利用時にトラベルルーターを使うメリット、ルーターの選び方を解説します。その他、トラベルルーターにVPNを設定してセキュリティを強化する方法についてもご紹介します。
トラベルルーターの仕組み
トラベルルーターまたはホテルルーターは、端末とインターネットの中間役を果たします。外出先のネットワーク(ホテルWi-Fiなど)や有線(イーサネットケーブル)にトラベルルーターを接続すると独自のプライベートWiネットワークを構築できます。ルーターに接続する全端末は、このプライベートWiネットワークを利用できるようになり、セキュリティリスクを軽減し安全性を向上できます。
一部のモデルはSIMカードやeSIMカードにも対応しており、Wi-Fi環境がない場所でもモバイルデータを利用できます。ほとんどの機種は小型軽量で、USB給電または内蔵バッテリー式です。VPN対応、デュアルバンドWi-Fi、USBやSDカード経由のファイル共有など、便利な追加機能を備えた機種も沢山あります。
注意点:内蔵バッテリー非搭載モデルは、コンセントやモバイルバッテリーなどに接続する必要があります。また、トラベルルーターはセキュリティを強化できますが、公共Wi-Fi利用時に個人情報を保護したい場合は、VPNと併用するのがベストです。

外出先でトラベルルーターを使う理由
リモートワークやサイト閲覧など利用用途が何であれ、外出先でも自宅と同じように安全で便利にネットを使いたいものです。ここでは、トラベルWi-Fiルーターがどのような仕組みで安全性と利便性を確保しているのかをご紹介します。
公共Wi-Fiのプライバシー保護
公共Wi-Fi利用時はハッカーに狙われやすくなりますが、トラベルルーターに接続すれば、あなた専用のプライベートネットワークを構築できます。プライバシーを強化して、同じ公共Wi-Fiを利用している第三者による盗聴や悪質な干渉を防げる便利な保護ツールです。
トラベルルーターにVPN機能が内蔵されている場合(またはルーターにVPNをインストールしている場合)、通信データは暗号化されますので、公共ネットワーク利用時の盗聴、データ窃盗、マルウェアのリスクを大幅に軽減できます。トラベルルーターにVPNが付いてなくても、公共ネットワークに直接接続するよりは安全性は向上しますが、エンドツーエンド暗号化がないため、絶対に安全とは言い切れません。
なお、ルーターが記録するデータの内容が気になる方は、Wi-Fiルーターのログ記録に関するこちらの記事からログを削除してプライバシーを確保する方法を参照ください。
1台のルーターで全端末を保護
トラベルルーターの最大の利点の一つは?スマートフォン、ノートパソコン、タブレット、ストリーミングデバイスなど、ルーターに接続する全端末が独自のプライベートネットワークを利用できるようになります。また、VPN付きルーターの場合、ルーターにつなぐだけで全端末がVPN通信で保護されます。
トラベルルーターは外出時に複数の端末を利用したり、家族・同僚と通信接続を共有したい場合にも便利です。個別設定やログインを管理する手間なく、ルーターに接続するだけで全端末のプライバシーを向上できます。
ホテルでの接続台数制限やログインの手間を回避
多くのホテルでは、Wi-Fiに接続できる端末数に制限があったり、各端末ごとにログイン作業が必要だったりします。特に旅行先で複数の端末を利用する場合は、このような作業は不便ですし面倒です。
しかし、ホテルWi-Fiをトラベルルーターに一度接続してしまえば、これらの問題を一気に解消できます。ルーターに接続する全端末で自分専用のプライベートネットワークを一度に利用できますし、ホテル側から見ると複数の端末に接続している場合でも、接続されているのは1台として認識されます。
また、端末にトラベルルーターを設定をすれば、自宅Wi-Fiと同じように自動的に再接続されます。都度ログインしたりネットワークの接続制限に悩まされるといった心配もありません。
安定性と電波の強化
ホテルネットワークは、特に施設が大きい場合や利用者が混雑するエリアでは通信が弱かったり不安定になりがちです。トラベルルーターを使えば、直接ネットワークに接続するよりも通信が安定しますし、通信範囲も向上します。「何かをダウンロードしたい」という時には特に便利です。たとえホテルWi-Fiが一時的に切断されてもルーター接続は有効なので、ダウンロードが中断したり大容量ダウンロードを再開し直さないといけないなどといった心配はありません。
データ通信費の節約
モバイルデータ(SIM、eSIM、テザリング接続)を利用する場合、トラベルルーターで単一のデータ通信を全デバイスで共有できます。各端末ごとに個別プランや追加ローミング料金が適用されるわけではありませんので、データ費用を抑えられます。
トラベルルーターとホットスポット:どっちがおススメ?
トラベルWi-Fiルーターとモバイルホットスポットのどっちを使った方が良いか迷うこともあるのではないでしょうか?どちらも外出先でのネット通信に便利ですが、目的が若干異なります。旅行先、必要なインターネットアクセス、利用したい端末の台数によって使い分けましょう。なお、一部のモバイルキャリアはテザリングを検知し、モバイルプランによってはホットスポット利用に追加料金が発生する可能性がある点に留意してください。
トラベルルーター vs ホットスポット:主な違い
トラベルルーターなどのWi-Fiルーターは、ホテルや空港などのWi-Fiネットワークに接続して、あなた専用のプライベートネットワークを構築します。モバイルデータを利用する必要がなく、特にVPNと併用すればセキュリティを強化できます。また、接続するのに各端末から個別ログインする手間なく、複数端末で接続を共有できる点も便利です。
モバイルホットスポットはSIMカードを使ってモバイルデータ経由でインターネットに接続します。ドライブや山の中など、Wi-Fiが弱いか全くない場所でネット利用したい時に最適です。ただし、使用量が多いとデータプランを急速に消費する可能性がある点に留意しましょう。
| 機能 | モバイルホットスポット | トラベルルーター |
| データ使用量 | モバイルデータ通信を利用。Wi-Fiがない場合に便利だが、データ容量を急速に消費する可能性あり | Wi-Fi接続。モバイルデータ通信不要 |
| セキュリティ | 端末のセキュリティ対策に依存。VPNの暗号化がないとセキュリティが不十分な可能性あり | セキュリティに強い。大半の場合、VPNを内蔵しておりプライバシー保護を強化できる |
| 利便性 | 設定は簡単だが、接続可能な端末数が限られることが多い | 一度接続設定すれば、複数の端末間で接続を安全に共有可能 |
両方同時に使えますか?
はい。Wi-Fiが利用できない場合(移動中、キャンプ場、ホテルのWi-Fiが不安定な場所など)、スマートフォンや専用端末のインターネットをモバイルホットスポットとして設定し、そのホットスポットにトラベルルーターを接続できます。
この方法でもプライベートWi-Fiネットワークを構築でき、各端末毎に接続したりパスワード入力する手間が省けます。
トラベルルーターと普通のルーター:違いとは?
トラベルルーターと家庭用ルーターは、Wi-Fiネットワークを構築するという基本的な仕組みは同じですが、想定される使用環境が大きく異なります。どちらを使うか迷った場合は、以下の大まかな比較表を参考ください。
| 機能 | トラベルルーター | 普通のルーター |
| 持ち運び | 旅行用に設計されているのでコンパクトで軽量 | トラベルルーターに比べると大きく固定設置型(例:自宅) |
| 充電 | USB充電または内蔵バッテリー | コンセントに常時接続 |
| 設定 | ホテル・カフェ・公共Wi-Fiなど外出先向けで設定がシンプル | 自宅のホームネットワーク向けで設定が複雑 |
| 用途 | 旅行中の公共Wi-Fi共有とセキュリティ確保 | 自宅用の高性能なインターネット通信 |
| 通信範囲 | 限定的(ホテル客室や小スペース向け) | 自宅全体、より広範囲をカバー |
| 機能 | 大半の場合、VPNサポートやゲストネットワークを装備 | QoS(品質保証)、ペアレンタルコントロールなど高度な機能 |
| 端末の接続台数 | 家庭用ルーターに比べると接続j台数は少なめ | より多くの端末に同時接続できる設計 |
特にプライバシーやセキュリティ機能など、ルーターの機能について詳しく知りたい場合は、ルーターの選び方ガイドをご覧ください。
ゲームでルーターを使いたい場合、ゲーミングルーターの選び方ガイドで、検討すべき機能を解説しています。
トラベルルーターを選ぶ際のポイント
旅行用VPNルーターなどトラベルルーターを選ぶ際は、移動中でも接続の安全性や安定性を確保できる機能があるかや、設定のしやすさに注目しましょう。ここでは、トラベルルーターを選ぶ際に検討すべきポイントをご紹介します。
最新のWi-Fi規格と周波数帯域のサポート
まず、ルーターが対応するWi-Fi規格を確認しましょう。規格が新しいほど、複数の端末を接続した時の速度・性能・セキュリティが向上します。
- Wi-Fi 7 (802.11be):最新かつ最速の規格。速度遅延を最大限に抑えて、4Kストリーミングやゲームなど高負荷用途にも最適。
- Wi-Fi 6 (802.11ax):高速で効率的。高負荷の用途や複数の端末接続に最適。Wi-Fi 7の普及が進んではいるものの、依然として多くのトラベルルーターはWi-Fi 6を採用しており、業界標準。
- Wi-Fi 5 (802.11ac): 多くの旅行者は現在も利用している。対応機器が多く信頼性も高い。
- Wi-Fi 4 (802.11n):古く低速。緊急時には仕方ないが、最近のアプリでは動作が不安定になる可能性あり。
Wi-Fi 4より古い規格は避けるべきです。速度が遅く古いモデルで、通信トラブルが多いです。

また、トラベルルーターが対応している周波数帯も確認しましょう。対応帯域が多いほど通信範囲とパフォーマンスが向上します。
- 2.4GHz:通信距離が長く壁などの障害物に強いが、速度が遅く混雑しやすい。
- 5GHz:通信距離は短いものの、高速かつホテルや空港などで安定性が高い。
- 6GHz (available in Wi-Fi 6E/7)(Wi-Fi 6E/7で利用可能):超高速で混雑が少ないが、通信距離が短く、対応エリアも限られている。
ほとんどの最近のルーターはデュアルバンドで、一部の新しいモデルはトライバンドで6GHz帯もサポートしており、旅行先で複数の端末を使う場合も高速でデータ量の多い用途にも対応可能です。
VPNを内蔵またはVPNをサポート
トラベルルーターでVPNを使いたい場合、VPNを内蔵しているルーターまたはVPNをサポートしているルーターのどちらを選ぶか迷うかもしれません。この2種類のルーターには、違いがあります。
通常、VPNを内蔵しているルーターとは、OpenVPNやWireGuardなどのVPNプロトコルを搭載していることを意味します。VPNプロバイダーから設定ファイルをアップロードすれば、ルーターに接続した端末の通信が自動的に暗号化されます。接続した全端末はVPNで保護されますから、VPNアプリを各端末に個別でインストールする必要はありません。
ルーターによっては、「VPN内蔵」と記載がある場合、特定のVPNサービスがプリロードされたルーターを指すこともあります。例えば、ExpressVPNの「Aircove Go」にはExpressVPNがインストールされています。このようなモデルはVPNの手動設定が不要なため、ログインするだけで利用を開始できます。
一方、VPNをサポートしているルーターは、VPNに対応しているだけなので、自身でVPNを設定する必要があります。カスタムファームウェア(DD-WRTやOpenWRTなど)をフラッシュしたり、VPN対応端末との併用が必要になる場合もあります。
結果的には、VPN内蔵ルーターとVPN対応ルーターのどちらでもVPNを利用できますが、VPNがプリロードされたVPN内蔵ルーターなら、設定の手間がかからず、すぐに利用開始できるので外出時に一番お勧めです。
なお、ルーターにVPNを設定したい場合は、ルーターにVPNをインストールする手順をステップ順に解説しています。
多彩な動作モード
トラベルルーターの最大の利点は様々な場面に対応できること。多くのモデルには複数の動作モードが搭載されており、ホテルやカフェ、コワーキングスペース、自宅など、あらゆるインターネット環境に対応できます。
トラベルルーターはメーカーによってモードの種類やモードの名称は異なるため、モデルの仕様を必ず確認するようにしましょう。以下に、代表的な5つのモードとその機能をご紹介します。
- アクセスポイント(AP)モード: 有線LANをイーサネットケーブル経由でWi-FiLANに変換します。有線LANしかないホテルやオフィスでの利用に便利です。
- ルーターモード:独自のプライベートWi-Fiネットワークを構築します。このモードでは、共有ネットワークを使ってインターネットに接続しますが、ネットワーク上の他のユーザーとは隔離されたプライベートなネットワークが使えます。共同宿泊施設やオフィスビルのWi-Fi利用時にプライバシー対策としてお勧めです。
- リピーターモード:既存のWi-Fiネットワークの電波を中継して通信範囲を拡張します。広い空間や電波の弱いエリアでの通信改善に便利です。
- ブリッジモード:既存Wi-Fiネットワークに別のSSIDとパスワードを設定できます。ルーターモードとは異なり、独立したプライベートネットワークは作成せず、単にアクセスポイントとして機能します。通信範囲の拡大や接続する端末台数を増やしたい場合に便利です。
- クライアントモード:Wi-Fi非対応端末(デスクトップPCやゲーム機など)をイーサネットケーブル経由で無線ネットワークに接続できます。
軽量でポータブルデザイン
旅行の荷物を最小限に抑えるためにも、ルーターのサイズと重量を確認しましょう。バックパックに余裕で収まるだけでなく、ポケットにさえすっぽり入るほどコンパクトなトラベルルーターもあります。小型で軽量なのでかさばらず、ホテル滞在やカフェでのリモートワークなど、どこにでも簡単に持ち運びできます。
初心者向けの簡単設定
ネットワーク設定は極力シンプルで作業の少ないものを選びましょう。シンプルなモバイルアプリやダッシュボードで、直感的に設定できるようなトラベルルーターが理想的です。高性能なトラベルルーターなら、ログインポータルや設定が複雑で面倒なホテルのネットワークでも、ほんの数クリックで接続を完了できます。
イーサネット対応と複数の端末に同時接続できる
多くのホテルでは、今でもインターネットにイーサネットポート(有線接続)を利用しています。イーサネット(有線)対応のトラベルルーターなら、無線接続がない場合でも、有線接続を変換して独自の安全なWi-Fiネットワークを構築できます。一部のモデルは4G USBドングルにも対応しており、モバイルデータを複数の端末間で共有できます。
複数端末の同時接続に対応しているトラベルルーターなら、ノートパソコン、スマートフォン、タブレットなど全端末で接続を共有して同時に利用できます。
充電が長持ち
フライトや電車内、僻地など、簡単に充電できない場所では、内蔵バッテリーを搭載したトラベルルーターが必要不可欠です。少なくとも充電なしで6〜8時間は使えるモデルを選べば、コンセントがない場所でも安心です。旅行時の移動範囲が広がりますし、目的地を問わずインターネットが利用できます。
ほとんどのトラベルルーターはUSB給電式で、ノートパソコン経由、ポータブル充電器、コンセントで簡単に充電できます。海外旅行の際は、充電器が100〜240Vに対応していることを確認し(ほとんどの充電器は対応しています)、渡航先の国で対応可能なプラグアダプターを忘れずに持参しましょう。
USBやSDカードでファイル共有
一部のトラベルルーターにはUSBポートやSDカードスロットが搭載されており、接続端末間でファイルを共有できます。クラウドストレージを使わずに写真をバックアップしたり、移動中のメディア視聴や共有文書のアクセスにも便利です。
特にフォトグラファーやリモートワーク、その他旅行先で家族と何か共有したい場合に便利な追加機能です。
トラベルルーターはどんな時に利用する?
出張時、リモートワーク、デジタルノマド、旅行など、外出先で公共Wi-Fiやその他のWi-Fiネットワークに接続する際、プライバシー・利便性・通信接続を改善するのに最適です。

旅行で頻繁に公共Wi-Fiを利用する場合
旅行先のホテル、空港、カフェで公共Wi-Fiを頻繁に利用する方は、トラベルルーターがお勧めです。通常、公共ネットワークはセキュリティ対策が不十分で、個人情報を危険に晒します。VPN対応のトラベルルーターは、暗号化されたプライベートネットワークを構築しますから、場所を問わずセキュリティとプライバシーを強化できます。
家族やグループで複数の端末を利用する場合
トラベルルーターは、家族利用やグループ旅行にも非常に便利です。旅行先で各自がスマートフォン、タブレット、またはノートパソコンを使う場合、各端末を個別に公共Wi-Fiに接続すると、速度が遅くなったり、通信が不安定になったり、その他データ量の制限がかかることもあります。トラベルルーターなら全端末を一度に接続できますから利用もシンプルで、独自の安全なネットワークを利用できます。
出張やリモートワーク
トラベルルーターは、リモートワークや出張時に便利なのは勿論のこと、プライバシー保護や通信改善にも欠かせません。機密データの取り扱い、ビデオ通話の参加、社内システムにアクセスするのに、公共Wi-Fiを利用するのは安全とは言えません。
トラベルルーターを使えばネットワークのセキュリティを向上でき、速度制限やネットワーク制限(ホテルなど)を回避して安定した通信を維持し、通信トラブルも軽減します。トラベルルーターは、外出先で安全かつ安定したネット環境で仕事するための必須アイテムです。
トラベルルーターのセキュリティ対策
外出先で安全にインターネットを利用するために、以下のベストプラクティスを実践しましょう。
トラベルルーターでは必ずVPNを使う
VPNを使えば通信が暗号化されますので、公共ネットワークを利用時に第三者に通信内容を見られるのを防げます。外出先でもサイトやネットサービスを安全に利用できるようになります。
シンプルでオールインワンのトラベルルーターをお探しなら、「Aircove Go」がおすすめです。VPN機能を内蔵したコンパクトなトラベルルーターで、ExpressVPNのファームウェアがプリロードされているため、手動でのアプリのインストールや設定は一切不要です。公共Wi-Fiに接続すると、あなたのネット通信は自動的に安全なVPNトンネルを経由します。
Aircove Goの主な機能:
- デュアルバンドWi-Fi 6で高速・安定接続を実現
- 最新Wi-Fiセキュリティ規格「WPA3」暗号化を採用
- 複数の端末の帯域幅管理機能
- 有線接続用の高速ギガビットイーサネットポート
仕事、ストリーミング、旅行先で友人とネットワークを共有したい場合など、あらゆる場面で安全で安定した通信を確保できます。
デフォルトパスワードの変更
推測されやすく広く知られているデフォルトの管理者ログイン情報はハッカーに狙われやすいです。旅行用ルーターを不正アクセスから保護するためにも、利用後はすぐに管理パネルから強力で固有のパスワードを設定し直しましょう。ユーザー名とパスワードの両方に「admin」など頻繁に使われる単語を含めたり、「password123」など単純なパスワードを設定するのは避けましょう。パスワードは12文字以上で、大文字と小文字、数字、記号を組み合わせてください。
ExpressVPN Keysのようなパスワードマネージャーを使えば、強力なパスワードの作成や管理が簡単にできます。なお、このパスワードマネージャーはExpressVPNの各サブスクリプションに付いています。
極力WPA3または強力な暗号化を使用する
ルーターがWPA3をサポートしている場合は有効にしてください。これは現在利用可能な最も安全なWi-Fi規格です。強力な暗号化、ブルートフォース攻撃への耐性向上、各接続端末のデータ保護が適用されます。
WPA3が利用できない場合は、AES暗号化と強力なWi-Fiパスワードを組み合わせたWPA2に切り替えてください。WEPやWPAなどの旧式オプションはハッカーの標的となりやすいため避けましょう。オープンネットワークを利用時にプライバシーを保護し、第三者による盗聴行為を防止するのに強力な暗号化が必要不可欠です。
不審な動作に注意を払う
セキュリティが万全な場合でも、異常な動作には注意を払うことが賢明です。例えば、通信速度が突然低下したり、設定が操作なしに変更されたり、ネットワークに未知のデバイスが接続されているのを発見した場合は、サイバー脅威に晒されている可能性があります。
安全のため、ルーターがハッキングされたか見分ける方法の記事を参照ください。代表的な危険信号やハッキング対策の手順を解説しています。
【FAQ】トラベルルーターに関してよくある質問
トラベルルーターはSIMカードやデータプランが必要ですか?
お使いのルーターモデルによりますが、ほとんどのトラベルルーターはSIMカードやデータプランへの加入は不要です。トラベルルーターは、ホテルや空港などWi-Fiを使ってあなた専用の安全なプライベートネットワークを構築するためのものです。一部のモデルはモバイルデータ用のSIMカードに対応していますが、これはあくまでオプション機能であり、Wi-Fiネットワークが利用できない場所で便利です。
トラベルルーターは海外でも使えますか?
はい、ほとんどのトラベルルーターは海外で利用可能です。ポータブルルーターは旅行先のWi-Fiネットワークに接続するために設計されていますので、ほとんどの国で使えます。ただし、ルーターが旅行先の電圧(通常100〜240V)とプラグタイプに対応していることを事前に確認しましょう。SIMカード対応モデルを使用する場合は、現地のモバイル通信の周波数との互換性も確認してください。
トラベルルーターなしでもホテルのWi-Fiは安全に利用できますか?
一般的に、ホテルのWi-Fiに直接繋いで利用するのは安全とは言えません。ほとんどのホテルのネットワークはセキュリティが不十分で、多くの宿泊客と共有されているため、サイバー犯罪者にデータを傍受されやすくなります。トラベルルーターやVPNなしでは、個人情報、ログイン情報、閲覧履歴が漏洩する可能性があります。トラベルルーターは通信を暗号化してプライベートネットワークを構築するため、セキュリティを大幅に強化できます。
どのトラベルルーターでもVPNは使えますか?
すべてのトラベルルーターがVPNをサポートしているわけではありませんが、大半の機種では利用可能です。Aircove Goのような一部のモデルにはVPN機能が内蔵されており、購入後すぐにVPNを利用できます。手動でのVPN設定が必要な機種もあれば、VPNを全くサポートしていない機種もあります。トラベルルーターでVPNを利用したい場合は、OpenVPNやWireGuardなどのVPNプロトコルに対応しているものを購入しましょう。
トラベルルーターの用途は?
トラベルルーターは、公共Wi-Fi利用時のセキュリティや通信の安定性を改善します。公共Wi-Fiをあなた専用のプライベートネットワークに変換し、セキュリティを強化できる仕組みになっています。複数の端末を同時にネットに繋ぎたい場合にも便利です。ホテルWi-Fiの通信改善、VPN機能によるデータ保護、端末台数制限の回避、海外旅行中に動画配信サービスの地域制限を解除したい時にも活用できます。
トラベルWi-Fiルーターの仕組みとは?
トラベルWi-Fiルーターは、ホテルのWi-Fi、モバイルホットスポット、有線(イーサネット)など公共ネットワークに接続し、独自のプライベートWi-Fiネットワークを構築します。これにより、外出先でもより安全で安定した通信ネットワークを利用できるようになります。
トラベルルーターでExpressVPNは使えますか?
はい。多くの機種はVPNクライアント機能を内蔵していますので、ExpressVPNをご利用いただけます。ExpressVPNでは、OpenVPNやL2TP/IPsecプロトコルに対応しているトラベルルーターに手動設定が可能です。また、DD-WRT、Tomato、OpenWRTなどのカスタムファームウェアをフラッシュしたルーターも、ExpressVPNを設定することができます。
手動設定が面倒な場合は、ExpressVPNがプリロードされているポータブルルーター「Aircove Go」をご検討ください。ExpressVPNファームウェアがインストール済みの製品なので、アプリを自分でインストールしたり設定したりする手間なく、購入後すぐに利用を開始できます。公共Wi-Fi利用時に、複数の端末を同時にVPNで保護できます。
ネット上で身を守るための第一歩を踏み出しましょう。リスクなしでExpressVPNをお試しください。
ExpressVPN を入手